LEDビジョンの仕組みとLEDディスプレイコントローラー
LEDビジョンは、様々な形に合わせて配置することができる優れた次世代のビジョンです。
最近では、建築物や空間演出として欠かせない存在になっています。
これまでの大型ビジョンは、液晶ディスプレイが使われており、形を変えることが難しいのが難点でした。
しかし、LEDビジョンであれば、湾曲させたり、床や天井などに貼り付けることが可能です。
形を変えることができるのにはLEDビジョンの構造に秘密があります。
LEDビジョンの仕組み
LEDビジョンを細かく見ていくと、1枚1枚がパネルの様になっていることがわかります。
この1枚1枚のパネルを形に合わせて繋ぐことで1枚の大型LEDビジョンが完成します。
パネルの繋ぎ方を変えることで、形に合わせることが可能になります。液晶モニターをつなぎ合わせる場合、どうしてもモニターフレームが邪魔になって来ます。
例えば、モニターを4枚つなぎ合わせる場合、画面中央に十字にフレームが入ってしまうことがあります。
これでは、商品PRなどが綺麗に見えず空間演出が崩れてしまいます。
100インチを超えるような大型液晶ディスプレイの場合、価格が高騰することもあり、LEDビジョンが採用されるケースが多いです。
最近では、スポーツ競技場の細長いスペースにもLEDビジョンが配置される様になりました。
今までは配置できなかった場所にもLEDビジョンが並ぶ様になってきています。
LEDビジョンの映像や電源の制御はどうするの?
LEDビジョンを完成させるためには1枚1枚のLEDパネルを組み合わせる必要があります。
LEDビジョンは無線ではないので、1枚1枚に電気と映像の信号を送らなければ映像を映し出すことができません。
例えば、20枚のLEDパネルを使用した場合、主電源をコンセントに繋いだら、
1枚目⇨2枚目⇨3枚目、、、20枚目
と言うようにパネル同士を繋ぐことで電気を回していきます。LEDなので消費電力も少ないことから、複数の主電源は必要ありません。
基本的に1枚の大型LEDビジョンの場合、1箇所の電源と、映像機材があれば完結します。
LEDディスプレイコントローラー
LEDビジョンに映像を映し出すために重要なのがLEDディスプレイコントローラー(LEDビジョンコントローラー)です。
LEDビジョンは、形を自由に変形することができます。そのため、映像の変形してLEDビジョンに合わせてあげる必要があります。
LEDビジョンに映し出す2つの方法
LEDビジョンに映し出す方法は大きく分けて2種類です。
・PCやカメラなどの映像をそのままリアルタイムで映し出す方法
・PCなどのソフトでスケジュールを決めて自動で繰り返させる方法
上記の2種類です。
PCやカメラなどの映像をそのままリアルタイムで映し出す方法
リアルタイムの場合、スケーラーと呼ばれる機材でリアルタイムの映像をパネルに合わせて切り取ります。
カメラやPCの画面は16:9と言う比率になっていますが、LEDパネルの比率が違う場合、切り取られる部分があります。
例えば、横長のLEDビジョンの場合、カメラの映像の上下の部分は切り取られてしまいます。
それをスケーラーで調整します。
そして、調整した映像をLEDディスプレイコントローラー(LEDビジョンコントローラー)でLEDビジョンに映し出します。
コントローラーは、組み合わせてある1枚1枚のパネルにどの部分を映し出すのか指示を出す役割をしています。
PCなどのソフトでスケジュールを決めて自動で繰り返させる方法
スケジュールを決めて自動で繰り返させる場合、PCとコントローラーを繋ぎ、コントローラーでLEDビジョンに映し出します。
PCとコントローラーを繋ぐには、最近ではwifiが使われていて、離れていても遠隔で操作できる様になっています。
映像の管理は、PCの中で行なうことが可能です。
ションピングモールや屋外看板などでは、wifiを使って一括で管理を行います。
ただ、インターネットとの接続が必要です。
建物内にインターネット回線があれば問題ありませんが、契約していない建物にLEDビジョンを設置する場合は、別途、インターネットとの契約が必要になることがあります。