【専門家が徹底解説】LEDビジョンの視認距離ってなに?コストが下がる!ピクセルピッチと焦点距離
LEDビジョンはLEDを用いて映像を映し出している為、近くでみてしまうと無数の点が光って見えるだけになります。
その為、LEDビジョンと人までにある程度の距離が必要になります。
この焦点距離のことを視認距離と言います。
LEDビジョンのピクセルピッチ
LEDビジョンは、無数のLEDで構成されています。このLEDは1つ1つ等間隔で設置されており、この距離のことをピクセルピッチと言います。
ピクセルピッチが広ければ、それだけ視認距離が伸びる傾向があり、解像度が低くなります。
また、ピクセルピッチが狭ければ、視認距離は短くなり、解像度は高くなります。
ピクセルピッチが1mm広くなると、約1mほどの視認距離が長くなります。
設置場所によって視認距離の確保が出来ない場合は、ピクセルピッチを狭めたりする必要があります。
大型LEDビジョンの適正サイズの決め方はこちらの方に詳しく記載しております。
【5分で分かる】大型LEDビジョンの適正サイズの出し方と用途設定
LEDビジョンの視野角
LEDビジョンは、映像の再現性に優れ、使用用途も幅広い為、デジタルサイネージとして大型広告ビジョンとして使用されます。
先ほど焦点距離について説明しましたが、もう一つ知っておきたいことがあります。
それは、視野角についてです。
視野角とは、映像などが判別できる角度のことです。
視野角が広いほど幅広い角度から映像を見ることができます。
LEDビジョンの場合、LEDの品質によって左右されますが、一般的な視野角の場合
・左右110°
ほどになります。
つまり、この視野角以外にターゲットがいる場合、認知されることはありません。
例えば、ビルの真下にターゲットがいるとしましょう。
しかしながら、ビルの屋上に設置しても真下にいるターゲットに見せる事は出来ません。
ビルのLEDディスプレイの設置場所から
・上下50°
・左右110°
の範囲にのみ認知させることができるといいうことです。
つまり、設置する高さを考えながら場所を決める必要があります。
基本的には、画面よりも下の人たちに見せるので視野角が広い方が有利になります。
また、LEDディスプレイに角度を付けて設置することもありますが、大型LEDディスプレイの場合、重さが1000kgになる場合もあります。
それだけ重いものを設置するには、補強が必要になるのでメンテナンスやコストがかかります。
少しでも視野角が広いものを選ぶ様にしましょう。
人間の視野角
人間の視野角は正面を向いた状態で
・左右60°
ほどになります。
つまり、歩行者や運転手に対しての大型LEDビジョンを配置する場合、視野外に設置すると認識してもらえない可能性もあります。
設置を行う際は、現場の状況も考えなければなりません。
実際にLEDビジョンの下に行ってみるとよくわかります。
一定の角度に入ってしまうと、写真の様によく見えなくなってしまいます。
大型LEDビジョンを選ぶ際のポイント
適切なLEDビジョンを選ぶ
LEDビジョンにはピクセルピッチが狭いものから広いものがあります。
商品によって視認距離が違うので適切なピッチ数のものを選ばないと、設置したけど無駄に高画質だったり、思ったよりもきれいに見えなかったりする場合があります。
また、屋内用と屋外用があるのでその辺も気をつけなければなりません。
屋内用と屋外用は、耐久性や防水性能などが異なります。
特に、外に設置しておく屋外用は屋内用に比べると高額になります。
失敗するケースとしては、
・ピッチ数を間違えた
・無駄に高性能にしてしまった
・設置する場所を間違えてしまった
などのことが挙げられます。
屋外に液晶ディスプレイはありか?
屋外用としてLEDビジョンではなく、液晶ディスプレイを設置することを考えられる方がおられますが、結論としてはやめておいた方が良いです。
液晶ディスプレイは、解像度が高く近くから見てもきれいに見えます。ですが、明るさがLEDの1/10程度しかありません。
その為、日光よりも暗くなります。
人間の目は、明るいものを見る性質があるので認識されにくいです。
また、維持費やメンテナンス性、自由度の幅から言っても液晶ディスプレイはオススメできません。
液晶ディスプレイを使うのであれば、屋内用のメニュー表示や繊細さが求められる場所での使用がオススメです。