【徹底解説】LEDビジョンの施工までの流れと設置の種類
LEDビジョンを取り付けたい場合、液晶ディスプレイの様に自分で買って、自分で取り付ける様なことは出来ません。
LEDビジョンは、液晶ディスプレイとは違い業者さんによる取り付けが必要になります。
ここでは、基本的なLEDビジョンの取り付けまでの流れと施工方法について紹介します。
LEDビジョンの取り付けまでの流れ
LEDビジョンの決定
LEDビジョンは、使用用途に合わせて最適なサイズを選ぶ必要があります。
スクリーンのサイズや、ピクセルピッチ、メンテナンスの頻度やLEDビジョンの重さなど細かい決定が必要になります。
まずは、最適なLEDビジョンを選ぶことが大切です。
LEDビジョンの選び方
設置場所の現地調査
LEDビジョンのサイズが決まりましたら、次は設置が可能なのか、どの様に取り付けるのかを確認します。
この時、LEDビジョンの販売会社が一貫して行うのか、設置は別の業者さんに頼むのか確認が必要です。
基本的には、設置する業者さんが現地調査を行い、設置工事の見積もりを作成します。
室内の設置であればあまり費用はかかりませんが、高い場所や屋外の設置になると、足場やクレーンが必要になることもあります。
また、設置場所によっては、定期メンテナンスが難しいこともあるので場所の設定はランニングコストに影響します。
発注と図面作成
設置場所と工事の工程が決まったら、LEDビジョンの発注と施工図面の作成になります。
簡単な取り付け工事であれば、図面を書くことはないと思います。しかし、屋上やビルの側面への取り付けなどは、屋外看板申請や道路の占有許可の申請が必要になる為、図面が必要です。
LEDビジョンが大型の場合、建物が荷重に耐えられないこともあります。そうなると、建物の補強工事が必要になるケースもあります。
LEDビジョンの取り付け金物とフレームの作成
LEDビジョンの製造は海外で行っているケースがほとんどで、国内に届くまでに約1ヶ月から2ヶ月の期間がかかります。
その期間で、LEDビジョンを取り付けるフレーム類の作成が行われます。
フレームはLEDビジョンのサイズに合わせて設計されます。
LEDビジョンのテスト
LEDビジョンが届いた後、点灯試験や製品チェックが行われます。
精密機器である為、輸送中に故障していないのか調べます。海外からの輸送は、海上コンテナを使用することが多いそうです。
製品に問題があった場合は、すぐにメンテナンスが行われます。
輸送状況によって到着まで時間がかかることもあります。
施工工事
屋外の場合
標準的な大型LEDビジョンの場合(2×5mほど)であれば約3日で設置完了のケースが多いです。
場所によっては、日中の設置ができないことがあります。その場合、夜間作業になるので4〜5日かかることがあります。
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室内の場合
室内の場合、足場などが必要ないので1〜2日ほどで設置完了のケースが多いです。
施工期間は、設置場所の状況や大きさによって異なります。
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設置の種類と方法
大型のLEDビジョンは形状が自由なので場所を問わずに設置することが可能です。
イベントでの一時的な設置や壁面やビルの屋上への常設など、幅広く設置することができます。
イベントなどの一時的な設置方法
自立スタンド
屋内設置や小型のLEDビジョンを設置する際に利用可能なスタンドです。
場所の微調整も可能で、スポーツの試合などでのインフォメーションボードとして設置されることもあります。
難点としては、高さ調整ができないところにあります。
天井吊り
トラスフレームを使った天井から吊るすタイプのスタンドです。
自立スタンドは、高さ調整ができませんでしたが、天井吊りであれば高さを出すことができます。
フェスなどのイベントや遠くの人に情報を届けたいときに適している設置方法です。
イントレ設営
野外コンサートや大規模なイベントの場合、大型のモニターを設置することがあります。
この場合、巨大な足場を組んでモニターを設置します。
天井吊りが大きくなった様がイメージです。
床ビジョン
LEDビジョンは、床や天井に設置することができます。
最近では、イベント会場などで床にLEDビジョンを設置していることがあります。
LEDタイルの上に、強化ガラスで保護して設置を行います。
常設で設置する方法
常設で設置する場合は、基本的にフレームを組んで設置を行います。
海外では、商業施設のエントランスや外壁に使用して演出を行なっています。
日本であれば、ビルの壁面や屋上に大きなLEDビジョンを設置して広告として使用されることが多いです。
室内や室外であっても、フレームを設置して取り付けを行います。
常設で設置する場合、後から細かな修正ができないので、用途に適したLEDビジョンを選ぶ必要があります。